東大PEAK入試
- 英語で授業、英語で学位取得
- 願書提出の流れや難易度
- 実際に受験した体験談
contents
海外育ちの日本人でも東大に行ける!

こんな方のために
・海外在住の日本人受験生
・海外から日本に留学したい人
・日本語が母語ではない人

海外生まれや海外育ちでも、ふと考えたりします。『自分には、日本の大学へ進学するチャンスはあるのだろうか?』
実は意外とあるんです。
この記事では、最難関の国立大学と言われている東京大学peak入試について、わが子の体験談をもとに綴っていきます。
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最難関大の東大PEAK受験
なんと東大にも、海外から英語で出願でき、英語で授業が受けられ、英語で学位取得可能なプログラムがあります。
PEAK(教養学部英語コース)
PEAK
(Programs in English at Komaba)
英語のプログラムat駒場キャンパス
国際日本研究コース(International Program on Japan in East Asia)
国際環境学コース(International Program on Environmental Sciences)
東大PEAK出願のガイドライン2020
興味がある方は、東大PEAKのサイトよりガイドラインをダウンロードしてしっかり読まれることをおすすめします。
PEAK Application Guidelines 2020
以下、わが子の体験談に基づき記述していきます。当時の出願資格や募集要項等と、上記の2020年のものに異なる点もあると思いますが、ご理解いただけると幸いです。
東大PEAKの受験資格:どんな人が受験できるのか?
アプリケーションガイドラインには、世界中から受験者を募っているだけあって、受験資格も事細かく書かれてあります。
東大PEAKの受験資格
ガイドラインのEligibilityでどういう人に申込み資格があるのかを確認
1.12年間の教育を受けている人
PEAKは9月入学プログラムなので8月末までに18歳になっていること
※最初の6年間の教育のうち4年間以上、次の6年間の教育のうち5年間以上、日本語以外の言語で教育を受けていること
2.大学入学のための資格
・IB 国際バカロレア
・Abitur アビトゥア
・Baccalaureate バカロレア
・GCE A-level
東大PEAKは、日本国籍の日本人であっても申込み可能!
海外からの英語受験では、その多くが留学生を受け入れる目的ゆえに、日本国籍では受験できない大学もあります。
※大学それぞれが事細かく異なった申し込み資格を用意しているので、日本の大学を受験する際には丁寧に調べることが必須です。
東大PEAKの難易度:どんな成績の人が受験できるのか?
上記の受験資格の次に、申し込むのに必要な成績と必須科目があるか調べましょう。
PEAKのサイトのFAQSに、申し込む上で必要なミニマムスコアと東大合格者の平均点が載っています。
average scores of successful applicants for the 2019 enrollment are:
SAT: a combined score of 1527 for Reasoning section
ACT: an average score of 34
IB: total of 39 out of 42出典:東大PEAK FAQS
必須科目で例年の合格平均点を出せる成績保持者であれば、願書提出が可能という具合です。
たとえばIB(国際バカロレア)では、TOKとEEの点数を外した42点中39点が合格者の平均点なので、願書提出時にそれに近いプレディクティッドスコアをもっていれば申し込むことができます。
難易度の高い大学であることが、よくわかります。ケンブリッジ大学やオクスフォード大学など、世界トップクラスの大学が要求している点数と同じか、それ以上の点数を、東大も要求しています。
東大PEAK申込みに必要な書類
さて、上記受験資格と必須科目や成績があれば、申込みに入ります。
ガイドラインにそって申込みに必要な書類を揃えて郵送します。
郵送での申し込みが受理されたら、オンラインアカウントでのやり取りが始まります。
最初の書類選考に合格するためにも、間違いのないよう十分確認しましょう。
東大PEAK申込みに提出しなければならないエッセイ
東大にもエッセイがあります。
どこの大学でもエッセイの提出がありますが、その中でも東大のエッセイタイトルは毎年ユニークだと感心します。
2020年のエッセイタイトルは『What motto encapsulates your generation?』ですね。やはり面白い!
世界中からトップクラスの若者が東大を受験します。誰もが満点のような内申書でやってくるわけです。
他の人に差をつけることができるのはエッセイ!最初の書類選考で合格するためにもかなり重要だと思います。
東大PEAKの面接:書類選考に合格できたら
書類選考が行われ、翌年の1月末にオンライン上で合否通知があります。
書類選考で合格できたら、口頭試験と面接に呼ばれます。
つまり、世界の主要都市のどこかで行われるインタビューに赴かなければいけません。
わが子の場合は試験が行われる主要都市が近くになく、2月に行われた日本での口頭面接試験に、2泊3日で一時帰国しました。
インタビューは5人の試験官を前に、時事問題やエッセイを中心に討議したり、数学や科学の問題に口頭で答えるなど非常にユニークだったそうです。
一人ずつの面接にもかかわらず、1時間近くもありますが、意外に面白く、あっという間に感じたそうです。


国をまたぐ受験は大変ですが、現地に赴く機会があれば、より理解も深まります。
PEAKインタビュ-サンプル 参考までに。
海外から日本の大学を受験する場合、国立の場合は特に、書類選考を通過後、インタビューに呼ばれます。
高校でも模擬試験があったりと非常に忙しい時期ですので、体調管理を含め、家族で一時帰国などのスケジュールをしっかり理解する必要があります。
ちなみに、ドイツやオランダの大学だと、スカイプインタビューがメインで、現地に赴かなければならないことはありませんでした。
東大PEAK合否発表:インタビュー式の口頭試験に合格できたら
インタビュー式の口頭試験も合格できたら、オンラインと郵送で合格もしくは条件付き合格の通知が来ます。
PEAK Admission Statistics によるとPEAKには毎年300人以上が応募、第一次書類選考、第二次口頭面接試験を経て、この地点で50-60人ぐらいに合格者や条件付き合格者が出るようです。
プレディクティッドスコア(内申書)はあくまでも本試験前の予想点。インタビューに合格したとしても、その後に行われる世界一斉試験など、本番の点数を提出しなければいけません。
条件付き合格者は、IBやAレベルの本番の点数で最終合否を待ちます。
東大PEAK条件付き合格者への発表
国際バカロレアやAレベルなどの最終点数が出そろい次第、条件付き合格者に最終合格か不合格かの通知が来ます。
わが子も条件付き合格をもらっていたので、7月初旬のIB(国際バカロレア)の最終結果を待ちました。
IB(国際バカロレア)資格の受験生たちは、この世界試験の最終結果をうけ、東大や他の大学の合否がわかります。
たとえば、ケンブリッジ大学は38点/42点(High7,7,6)、東大は39‐40点/42点など、最終点数で合否が決まります。
合格した大学の中から、行く大学を決め入学願書の提出手続きに入る流れです。
最終的に東大PEAKの入学者が30人ぐらいになるそうです。
300人以上の申込者から30人-40人の入学者にしぼられる東大受験。
選考過程が何段階もあり、実にシビアで狭き門ですが、非常にユニークな受験だったと思います。
合格できるといいですね。わが子の東大peakの体験談もここまでです。
まとめ:帰国子女の東大受験リアルエピソード!

海外で育っていても、東大に入るチャンスがあります。
海外生まれの海外育ちの日本人受験生も、東大PEAKのような日本の最難関大学をはじめ、多くの国立大学や私立大学への進学が可能な時代です。
挑戦する前に諦めてしまわず、勇気をもってどんどん自分たちの未来を開いていってほしいと願います。
ぜひ、ユニークに大学進学に挑戦しましょう!
日本国内でも受験仕様が刻々と変化している時代ですが、海外からでも同様です。
子どもたちや若者の将来が、これからもますます励まされ豊かに実りますよう応援します。
大学受験の総まとめ編はこちら!
